おいしさの伝統は、
品質にこだわる北島の歴史です。
当初マルボーロは、ポルトガル船員たちの保存食であったと伝えられており、固くて小さなクッキーのようなものでした。子供達を喜ばせたいという想いで改良を重ね、今のさっくりとした口どけが生まれました。やさしくてどこか懐かしいその味わいは、時代を超え、親しまれています。
丸芳露とともに手がけてきた和菓子に加え、戦後は洋菓子にいたるまで幅広い品揃えにつとめました。とりわけ洋菓子は、生地づくりの名手大谷琢亮氏を指導者に迎え、新製品の開発に取組み、8年間にも及ぶ努力によって昭和43年、丸芳露の姉妹品「花ぼうろ」を完成させました。材料選びや菓子づくりに対する真摯な姿勢は、十代店主・香月善次の品質本意の厳格な経営方針とあいまって、北島の伝統となり今も受け継がれています。
流行に振りまわされず、長い間お客様に可愛がっていただける本格的な製品をつくりつづけることを最大の誇りとして、今後も菓子づくりに励んでまいります。
毎朝最初に焼かれた丸芳露をひとくち。わずかな配合の調整をその日ごとに行い、「数種類をブレンドした小麦粉」「卵」「砂糖」を、手早くしっかりとかき混ぜます。
約2時間、冷蔵庫で寝かせて生地を安定させます。
寝かせた生地を均一に伸ばします。おいしく焼く秘訣は、生地の表面に塗る「ゴマ油」。薄い膜を張ることでおいしさを逃がしません。
均一に、そしてリズミカルに、真鍮の型でひとつひとつ型を抜いていきます。型抜きの音は、工場に響きわたります。
ていねいに、丸芳露の生地たちを並べ、カマの中へいれます。柔らかな生地は少しずつ丸芳露の大きさに膨らんでいきます。
250度で5分間焼き上がると、ふわっとふくらみ、芳ばしさに包まれます。
丸芳露の焼き具合や表面をチェック。焼きたての風味を包装紙で閉じ込めてお客様のもとへお届けします。
そんな想いで作られた北島の丸芳露とは…
北島の丸芳露